雪の中、単独で暮らす子カモシカ

このところ雪の日が多い。里もすっかり冬の装いになった。山ではニホンジカが標高の高いところから積雪の少ない低標高地へと移り始めている。
カモシカは積雪が増えても一年中同じあたりで暮らしている。子カモシカが積雪の中を歩きながら雪の上に出た植物を食べている。母親であるオレンジカモシカとは別行動だ。

今年生まれの子カモシカは、母カモシカより一回りは小さいので頼りなげに見える。積雪と寒さの冬を乗り切れるのかといつも心配になってしまう。子カモシカとニホンジカが至近距離でばったりと出会った。お互いに警戒して見合っている。そのうちにニホンジカがピーッと鋭く大きな声で啼いた、と同時に子カモシカは一目散に逃げていった。大人のカモシカであればこのように脅かされて逃げることはないのだが、子カモシカは当分の間このように逃げ隠れしながら暮らさねばならないのだろう。

今日は子カモシカとオレンジを同時に見ることができたが、お互いは300mほど離れているのでどちらも相手には気づいていない。それぞれに採食したり座って休息したりしていた。母子が久しぶりに出会った時にどのような行動をとるのか非常に興味があるのだが、タイミングよくその場面に出くわすことは難しい。今日は子カモシカとオレンジが接近することはなかった。



雪の中で松葉を食べ、その後立ったまま反芻をする子カモシカ

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