水たまりに集まるカラハリ砂漠の野生動物

19日の深夜に帰国した。今回の撮影で一番気になっていたことは、雨のことだった。今までは乾季に訪れることが多く、天気を気にすることなく毎日が晴れだったが、今回は雨季の真っ只中。雨による植物の芽吹きや、動物たちの行動の変化があるだろうと期待していた。そして40度を越える暑さも和らぐのではないかと、僕自身も雨を待っていた。しかし、予想に反して雨はほとんど降らなかった。滞在中の約40日間で雨に会ったのは2回だけだった。1回はポツポツと雨粒が落ちてくる程度で期待はずれ。もう1回は短時間だがザーザーと激しく降った。この時は朝だったこともあり、気温が17度にまで降下して、夏のカラハリ砂漠なのに肌寒く感じた。

この雨で、それまでたまにしか見かけなかったカメ達、Leopard TortoiseとSerrated Tortoiseが元気よく歩き回る姿があちこちで見られた。水たまりが道路上であってもお構い無しにガブガブと水を飲んでいる。雨のせいで活動的になったのか、Cape Cobraがネズミの巣穴に突入するのを観察することもできた。

水たまりには、猛禽類も集まって来た。Tawny EagleやBateleur、White Backed Vulture、Lanner Falcon、Secretarybirdなどが主だったメンバーだ。Tawny Eagleなどは成鳥と幼鳥を合わせて10羽以上が来ている。水を飲む前後には、近くの枯れ木に止まって休息している。違う種類の猛禽が争うことなく近くに止まっている。中でも面白かったのは、Tawnyの幼鳥とBateleurの幼鳥が毎日同じ枝で仲良く一緒に止まっていることだった。お互いに同種の兄弟とでも思っているかのようだ。

こうした光景は、水たまりが蒸発するまでの数日間続いた。水たまりがなくなると同時に猛禽類たちもどこかへ去っていった。

水を飲んだ後、兄弟のようにくつろぐTawny EagleとBateleurの幼鳥