動物たちは雨を待っている

このところすっきりしない曇り空が続いている。わずかな雨が時おり降っている。気温も下がり肌寒い。今日は朝から本降りになった。これまでこの時期にまともな雨に遭ったことがなかったのだが…

乾燥した大地は、風や車の走行、動物が走ることによっても激しく土埃が舞い上がる。少し雨が降ってくれると土埃が治まって助かる。細かな土埃は気をつけていてもどこからともなく侵入して、カメラもいつの間にか土埃をかぶってしまう。雨でこの土埃がなくなって快適だ。乾期が続くと多くの人が雨を待ちわびている。久しぶりの雨に歓声を上げる人もいるくらいだ。

車の轍を流れる水を飲むカメ

車の轍を流れる水を飲むカメ

雨は午後3時頃にやっと上がった。あちこちに水たまりが出来た。動物たちも久しぶりの雨を喜んでいるだろう。リクガメの一種のヒョウモンガメと思われるカメが道路に出て来た。車の轍に流れる水に顔を突っ込み、雨を待ってましたとばかりに水を飲み始めた。顔を付けたまま2分間ほども一気に水を飲んだ。そしてまた顔を突っ込み、長—い水飲みが始まった。よほど喉が渇いていたらしい。

長い乾期の終盤、多くのいきものが雨を待ちわびている。