ほ乳類 - mammals
伊吹山麓で確認されているほ乳類は6目15科22種です。特別天然記念物のカモシカや、西日本では絶滅の危機のあるツキノワグマなどの貴重な種も生息しています。奥山で昼間に活動している種が、集落近くの里山では夜間に活動していたり、人間と動物が同じ山道をわずかな時間差で利用するなど、人間と動物が上手に棲み分けています。
No. | 目 | 科 | 種名 | 学名 | 種の保存法 | 環境省RDB | 滋賀県RDB | 文化財保護法 |
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1 | モグラ目 | トガリネズミ科 | ジネズミ | Crocidura dsinezumi | ||||
2 | モグラ科 | ヒミズ | Urotrichus talpoides | |||||
3 | コウベモグラ | Mogera wogura | ||||||
4 | サル目 | オナガザル科 | ニホンザル | Macaca fuscata | 情報不足 | |||
5 | ウサギ目 | ウサギ科 | ノウサギ | Lepus brachyurus | ||||
6 | ネズミ目 | リス科 | ニホンリス | Sciurus lis | ||||
7 | ムササビ | Petaurista leucogenys | ||||||
8 | ネズミ科 | ヒメネズミ | Apodemus argenteus | |||||
9 | アカネズミ | Apodemus speciosus | ||||||
10 | ハツカネズミ ※1 | Mus musculus | ||||||
11 | ネコ目 | クマ科 | ツキノワグマ | Ursus thibetanus | 準絶滅危惧種 | |||
12 | アライグマ科 | アライグマ ※1 | Procyon lotor | |||||
13 | イヌ科 | キツネ | Vulpes vulpes | |||||
14 | タヌキ | Nyctereutes procyonoides | ||||||
15 | イタチ科 | テン | Martes melampus | |||||
16 | イタチ | Mustela itatsi | ||||||
17 | アナグマ | Meles meles | ||||||
18 | ジャコウネコ科 | ハクビシン ※1 | Paguma larvata | |||||
19 | ネコ科 | ノネコ ※1 | Felis catus | |||||
20 | ウシ目 | イノシシ科 | イノシシ | Sus scrofa | ||||
21 | シカ科 | ニホンジカ | Cervus nippon | |||||
22 | ウシ科 | カモシカ | Capricornis crispus | 絶滅危機増大種 | 特別天然記念物 |
- 種の保存法
- 「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(平成4年法律第75号)
- 環境省RDB
- 「改訂 日本の絶滅のおそれのある野生生物」(環境省、平成14年),「第4次レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物のリスト」(環境省、平成24年)
- 滋賀県RDB
- 「滋賀県で大切にすべき野生生物 - 滋賀県版レッドデータブック2010年版」(滋賀県、平成23年)
- ※1
- 外来種


春先には新芽を、秋には木の実を食べるために、木に登っている姿がよく見られる。ブナや天然杉などの大木の樹洞や岩穴で越冬し、冬ごもり中に2頭の仔を産む。西日本では個体数が減少し、絶滅が危惧される。

ほ乳類の調査は、動物を直接観察するだけでなく、足跡・フン・食痕・獣毛などの痕跡や死体からも生息状況を知ることができます。カメラと赤外線センサーを組み合わせた自動撮影システムをけもの道に設置すると、夜行性の動物など直接観察しにくい動物の確認ができます。