伊吹山のイヌワシと野生動物2025年11月11日



伊吹山の紅葉は少し遅いが綺麗な紅葉だ。5合目あたりがちょうど見頃だ。高標高部では落葉して冬支度ができている。

南アフリカに撮影に出ていたので久しぶりのイヌワシペアに会いに来た。観察地点に到着してすぐに遠くの岩に止まっている1羽を発見した。遠いので雌雄は分からない。飛べば見分けはつくのだが飛び立つところを見逃してしまった。

しばらくして雄ワシが上空に現れた。獲物を探しながら伊吹山の東から南側へ飛び去った。まもなく西側からペアで現れ旋回上昇。雌ワシはホバーリングしながら獲物を探している。やがて急降下していつもの止まり場に止まった。雄ワシは一足先に来ていた。
この後雄ワシが飛び立って狩りを試みたが接近する前に気づかれて逃げられたようだった。

次にペアで出て来た時、雄ワシは脚に獲物を持っていた。今捕獲したてのようだ。すぐに降下して岩に止まった。雌ワシも続いて止まる。雄ワシは時々翼をばたつかせて獲物を持ち直している。
まだ食べ始めないので、別の場所に行って食べるのだと思う。風が強くカメラぶれがひどくて見続けていられない。40分ほど経って少し目を離した時にいなくなっていた。
カラスや他の猛禽に邪魔されないように林の中に入って食べているだろう。もう見つけることはできなかった。

食事にかかる時間は1時間から1時間半程度だ。しかし、時間が経ってもイヌワシは出てこない。3時間くらい経った頃、雌ワシが滑翔していくのが見えた。雄ワシと交代して獲物を食べに行ったのかもしれない。
ようやく雄ワシが飛行するのを発見。そのうは膨れている。十分に獲物を食べて来年の繁殖に備えて欲しいと思う。

今年夏過ぎまではペア共に翼の欠損が多かった。今日見たところ雄はほぼ綺麗に生えそろい、雌はもう少し不揃いだがかなり整って来た。次の繁殖へ向けて栄養状態も良くなって来ているようだ。