鉄塔営巣のクマタカ。巣立ちまでもう少し

早ければもう巣立っているかもしれないと思いながら、鉄塔の巣を望遠鏡の視野に入れる。巣の端っこに座っている雛が見えた。8月6日の時点で羽毛が生え揃い、一見立派なクマタカとなっている。しかし、立ち上がった姿を見ると尾羽がまだかなり短い。巣立ちまでにはあと10日くらいかかるだろう。

いい風が吹くと、翼を広げて羽ばたきの練習をし、親鳥が持ち帰った獲物に飛びつき、翼で覆い隠して押さえ込むなど元気に動き回っている。今日の獲物は鳥類(種不明)と大きなヘビだった。どちらもすぐには食べなかったが、しばらくして鳥のほうを食べ始めた。鳥をすべて食べ尽くしてもヘビのほうは食べずにいる。ヘビより鳥のほうが好みなのかもしれない。夕方までにはヘビも少しだけ食べた。

35度以上の猛暑が続いているが、日陰のほとんどない鉄塔の巣で雛は元気に育っている。明後日ごろに超大型の台風が西日本に上陸するとの予報だ。巣ごと吹き飛ばされないことを祈っている。