第9回伊吹山イヌワシ観察会のお知らせ

伊吹山から北方を望む。
北の山々はまだ雪に覆われている。右奥が白山

伊吹山から北方を望む。
北の山々はまだ雪に覆われている。右奥が白山

「第9回伊吹山のイヌワシ観察会」を2025年5月25日(日)に開催します。

2024年に巣立った幼鳥サーナは、今年2月に伊吹山を離れて独り立ちしました。
その後イヌワシペアは巣造りから産卵、孵化へと順調に繁殖を続けています。観察会の時には雛は生後45日くらいになっています。ちょうどニホンジカの出産シーズンで子ジカが獲物となることが多い時期です。
親ワシが獲物を運ぶ姿が観察できればと期待しています。

この冬は雪が多かったので、まだところどころに雪が残っています。観察会の時には雪も消えていると思いますが、天候によってはかなり寒くなりますので防寒は十分に準備してお越しください。
多くの皆様の参加をお待ちしています。

第9回伊吹山イヌワシ観察会案内
イヌワシ観察会案内

参加申込書
参加申込書(Excel)
参加申込書(PDF)

伊吹山のイヌワシ繁殖状況2025年4月18日

昨日17日に南アのカラハリから日本に戻りました。空港からの帰路、その足で山へ出かけた。イヌワシの巣を遠くから見られるのではないかと見当をつけていた場所へと山を歩きました。

案の定、巣が見えた。雌ワシが立ち上がり何かゴソゴソと動いている。その脇で白いものが蠢いている。雛と給餌する雌ワシだ。
「よーし、やったー。」今年も雛が孵化している。白く蠢くものは2ついるようにも見えるが、どうにも遠くてそれ以上ははっきりと確認できない。今年の繁殖は抱卵から、次の段階の育雛に入ったことは間違いない。

産卵するかどうかの第一段階をクリアし、雛が孵化するかどうかの第二段階も突破した。あとは獲物が順調に確保できて雛が育つことを祈るだけだ。

今回はその映像は撮影できていない。今後は昨年同様、いや昨年以上のモヤモヤ映像で繁殖状況をお伝えすることができるならお伝えしたいと思います。

昨年、イヌワシの繁殖の妨害とならないように設置したフェンスは、今年さらに貴重な植物を守るために延長される予定です。もともと希少植物保護エリアとして立ち入りが禁止されている場所を守るために延長されます。
待避所内(ガードレールの外側に出ない)でのルールを守った撮影をお願いします。

African wildlife April 6-8, 2025



Nossobキャンプで宿泊予約が取れたので2泊3日で行くことにした。カラハリの南アのゲート(Twee Revieren)から162km、オフロードで水溜りもあるからかなり時間がかかる。特に今回はこの期間中が一番よく雨が降った。
いつものマーシャルを撮影してからゆっくり行けると考えていたのが、朝の道路状況を見てあまりゆっくりはしていられないと判断した。水たまりがかなり広く深くなっている。

Martialの撮影をほどほどに先を急いだ。予想通り水たまりが多く、200m以上も続いているところが何箇所もあった。そんなところは道から外れて迂回路ができていたが、その迂回路でさえぬかるんでいてぬるぬると滑り、ハンドルも効かないような場所もあった。
迂回路より水の中を行ったほうがいいのではと思い、水たまりに入って行ったこともあったが、深くなってバックする羽目になった。スタックせずに到着できるのかかなり不安になる。

途中で動物を探すこともあまりできなくなって、道路の状況を確認することに集中していた。ピクニックサイトを過ぎたあたりからは道路状況もまだマシになって少し周りを見る余裕もできてきた。Tawny EagleとBateleurがものすごく多いエリアがあった。
しかし、いつものエリアを過ぎてからはMartialに出会えていない。一度だけぬかるみを通過中に飛んでいたのがMartialだと思うが十分確認ができなかった。

雨で増水している初めての道でハラハラドキドキの連続だった。無事16:30くらいにNossobキャンプに到着してホッとした。
ここにはレストランがなかった。当然あると思って確認していなかった。ここではレストランで食べるつもりだったので急遽ショップで買い出して何か作らねばならなくなった。と言っても選択肢はそれほどない。いつも通りパスタだ。パンも買った。卵を見つけたので購入して、ゆで卵にしておけば明日からの昼間に持って行ける。
翌日はさらに北へ車を走らせたが、雨で動物たちの動きもなく早めにキャンプ戻った。

雨が降り続くので帰りの3日目もゆっくりとはしていられない。少しだけ撮影しながら帰りを急いだ。行きに通った道路はさらに増水しているから、途中から丘を横断してAuob川へ出る道にした。

今回のNossobキャンプ旅は雨に降られて動物は今ひとつだった。オフロード走行は緊張しながらも楽しむことができた。

おまけで、最終日の映像を追加しました。
翌日早朝の出発に備えてパッキングがあるのであまりゆっくりはしていられない。それでもいつもの造巣Martialペアも幼鳥も出て来てくれた。
特にMartialの幼鳥は偶然とは思えない巡り合わせだった。ちょうど僕が通りかかった時、幼鳥が200m離れた木から飛び立って、僕が慌てて車を止めた横の木に止まったのだ。幼鳥がさよならを言いに来てくれたとセンチメンタルになってしまいそうだ。ただの偶然だとは分かっていてもすごいタイミングだ。幼鳥が飛び立つのが数十秒遅かったら逆光のその方向は見逃していただろう。
今回撮影に付き合ってくれたMartialペアと幼鳥に最終日に揃って出会えてよかった。

アフリカで野生動物たちを見ていると、身近でじっくりと観察できるだけに日本では気づかなかった野生動物と人間の生活について考えさせられることが多い。
ライオンやすべての野生動物が泥水を飲んで暮らしているのに、人間はいつから泥水を飲めなくなってしまったのだろう。泥水を飲まないことで病気のリスクを下げ長寿を得たのかもしれない。
人間が野生動物や自然の一員として振る舞うことができなくなったのは、泥水を飲まなくなった頃からではないだろうか。野生動物の中に入れなくなったとしても、私たちは野生動物や自然と共に暮らしていく方法を考えなければならないと思う。
私たちは自然環境を破壊する力を持ち過ぎたが、その力をセーブできるのも我々人間だけなのだから。

皆さんにはたくさんのコメントで元気づけられながら、今回のカラハリ撮影行を無事に終えることができました。
ありがとうございました。
日本に戻ったら今度は伊吹山のイヌワシペアの動向を観察して状況をお知らせしていきます。
「伊吹山のイヌワシ観察会」を5月中下旬に予定していますが、今後のイヌワシの状況を見て実施の有無を連絡させてもらいます。

伊吹山のイヌワシ繁殖状況2025年4月12日

伊吹山のイヌワシが抱卵に入ったことはすでにお知らせしましたが、その後、僕がアフリカに来たことで繁殖状況の報告ができていません。今年の営巣場所が観察しづらい場所であり、確実な情報を得ることが難しい状況ですので無理せず追跡をしていきます。

そのような状況の中で、イーグレットオフィスから朗報が入りました。
4月8日に巣への出入りが確認でき、繁殖は継続していることがわかりました。今年の産卵は早ければ2月24日と推測されることから、4月8日に雛が孵化している可能性があります。
雛が孵化しているかどうかは、巣が直接見えないので餌運びを確認する必要があります。また無精卵で雛が孵化しないという可能性もあります。

今後新たな情報が分かりましたらお知らせします。

African wildlife April 9-10, 2025



狩りをする動物たちが食糧を得るのは大変だ。カラハリでは樹木やブッシュが少ないので獲物を探しやすい。森林に覆われた日本では獲物を見つけるのが難しい。
Martial Eagleは獲物となる相手を頻繁に見つけているのがその行動から分かる。特定の方向を首を伸ばしたり頭を左右に動かしたりしながら注視するときは獲物となる動物を見つけている可能性が高い。
見つけたらすぐに攻撃を仕掛けるわけではない。相手を見つけやすいということは相手からも見つかりやすいということだ。正面から挑んでは無理だろう。
近づいて来る時は通り過ぎるのを待って攻撃を仕掛けるのが賢明だろう。そして近くに逃げ込む巣穴や灌木などがないことも重要だ。これらの見極めは経験だ。未熟な幼鳥は見極めができないのでやたらと攻撃を仕掛けては失敗している。

今回見たOstrich親子は雌雄の親が雛を挟むようにガードしていた。そしてMartialに最も近づいた所で木の上に止まっているのを見事に見つけ出した。
Martialにチャンスはなかった。無理に攻撃を仕掛けることもなかった。
たくさんの雛を連れたOstrichの親子を見ていると、これをMartialが見つけたら簡単に狩りが成功するだろうにといつも思っていたのだが、そんなに簡単なことではないことが今回の一部始終を見てよく分かった。

植物が少ないカラハリでは獲物を見つけやすいが、獲物からもいち早く見つけられやすく、襲いかかるにも隠れるものがない。これはこれで大変なことなのだ。
日本のイヌワシが森林の多い所で獲物を探して狩るのが大変なのと同じくらいのリスクがあるかもしれない。カラハリでも日本でもたくさんの動物がいないとチャンスは巡って来ないのだ。

日本から遠く離れた全く違う環境のワシのことを知ることでより深く日本のイヌワシのことを知ることができた。

映像を撮影することを主目的として来ているが、動物たちのことをいろいろ知りたくなるから映像が撮れなくてもそこに居続けてその動物の行動を見てしまう。サファリではいろんなたくさんの動物に会うために、1つの動物のところに長居することはほとんどない。僕は誰もが見向きもしない遠くのMartialを見続けている。高く高く上昇して飛び回っているのはどのくらいの範囲だろうと1時間以上もゴマ粒より小さいMartialを双眼鏡で追い続けたり、映像には映らないような遠くに止まっているのを何時間も待って次の行動を観察したりしているので、通りかかる人たちにあの人は何をしているのだろうと不思議に思われている。
何か大物(LionやCheetahやLeopardなど)がいるに違いないと思われて、何を見ているのかと尋ねられる。Martialが近くにいる時はすぐに納得してもらえるが、遠い場合だと説明のしようもない。
遠くを飛んでいる時などは、それで見失ってしまうことも多かった。
車に「バードウォッチング お先にどうぞ」の目立つ看板を付けておくのがいいのかもしれない。

African wildlife March 24-31, 2025



アフリカの野生動物の様子を3月末までの1週間分まとめました。30分と少し長いですがご覧ください。

巣造り中のマーシャルペアは、ほとんど毎日巣造りをしています。完成までにはまだ時間がかかりそうです。朝通りかかると巣の上や巣から少し離れた木に止まっているのが見れることが多いです。
見当たらない日は獲物を捕獲してどこかで食べているのかなどと想像しています。時々ペア共にそのうが大きく膨れています。
28日には巣から400mほど離れた、よく止まるハタオリドリの巣の上に獲物を持って来て食べていました。獲物は脚の長さや色、大きさなどからNorthern Black Korhaanであろうと思われました。

巣造り中のマーシャルとは別ペアの幼鳥は巣から1kmの範囲内に止まっていることが多いです。この幼鳥もハタオリドリの巣の上によく止まっています。
獲物を見つけては攻撃を仕掛けています。24日にはPale Chanting Goshawkに向かって行きましたが、あっけなく逃げられていました。

ライオンは結構頻繁に見ています。雌ばかり5頭のグループと、黒たてがみ雄1頭と右目を負傷している若い雄1頭と雌4頭の計6頭のグループの2グループが主に見られます。
雌グループのうちの1頭は昨年生まれと思われる少し小柄の若い個体です。遊びたい盛りで周りの雌に戯れついては叱られています。
黒たてがみグループは、黒たてがみ雄がいなかったり若雄がいなかったりする日がありますが、そのうちに6頭が勢揃いして見れています。

African wildlife March 23, 2025



日中の最高気温は34度くらいです。12月から2月の40度を超える暑さからすると少し凌ぎやすくなっています。朝は20度くらいで涼しいので、動物たちは朝の行動が活発になってきたと感じています。

早朝にはSpringbokの若い個体が元気に走り回る姿が見れました。日中になって気温が上がると多くの動物が木陰に入ります。

Martial Eagleの幼鳥はいつもいる場所で過ごしています。止まり場所を移動しながら獲物を探していますが、自分で捕獲することはまだ難しそうです。
今日は親ワシが獲物を運んで来たのを見つけて、鳴きながら親ワシのほうへと飛んで行きました。その後、獲物を受け取って食べているのが確認できました。

巣造り中のマーシャルペアは午前中は巣の近くにいて巣造りをしているようです。今朝も巣のある木に止まっていました。

※今回予定していたライブ配信は断念します。
初日14日と28日の2回、ライブ配信のテスト配信(非公開)をしました。1回目はサファリの範囲を少し遠方まで行ったこともあり大部分が配信できない状況でした。
その後、場所ごとの電波状況をチェックしていましたが、電波の入る範囲はごく限られた場所しかないことが分かりました。
2回目はサファリの範囲をかなり狭めて再テストしました。その日は電波状況がかなり良さそうでしたがやはり不安定、配信した時間の半分以下しかアップロードできませんでした。
日本でのテストでは4Gでアンテナが3本以上だと配信できることを確認していました。しかしここカラハリでは4Gやアンテナ本数は一瞬で変わってしまうくらい電波が不安定です。
お待ちいただいていた皆さんには申し訳ありません。
ライブではないですが、気まぐれ電波の状況に翻弄されながら動画をアップしていきますのでよろしくお願いします。

African wildlife March 21-22, 2025



21日、コリバスタードの子供が草原を歩いているのを見つけた。最初はコリバスタードとは思わずに小さいので別の種の鳥だと思った。少し離れて親のコリバスタードがいた。その顔が別種と思った小さな鳥と全く同じだったので笑ってしまった。そのうちに親鳥と子供は合流して一緒に餌を探しながら歩き去った。

チーターが木陰で休憩していた。時々頭を上げて周りに獲物が来ていないかを見ている。雨がぱらつき始めた時、チーターは立ち上がってどこかへ歩き去った。
ハタオリドリの巨大な集合住宅にバーンアウルの幼鳥がしがみつくように止まっていた。空洞になった部分で育ったようだ。後日その空洞に入っていく親鳥を見ることができた。
ピグミーファルコンもこのような集合住宅で繁殖するので、いろんな鳥がこの一画を利用しているのかもしれない。

マーシャルの幼鳥を見つけたのは15時をすぎていた。お気に入りのハタオリドリの巣の上に止まっている。下の枝に止まり変えて夕方までそこで過ごしていた。
帰り道に大木の中程にジャイアントイーグルアウルが止まっていた。

22日、ペアで止まっているマーシャルイーグルを見つけた。止まっているところが造りかけの巣のようにも見える。
やがてマーシャルが飛び立ち、200m離れた木の下の地上に降りた。歩いて何かを探している様子だ。1本の枝をくわえるが気に入らないと次の枝を探す。やがて枝を掴んで飛び立ち、さっきまで止まっていたところに運んだ。
1時間に数回程度、ペアで地上から枝を拾っては巣に運ぶ。ほとんどの巣材を地上から拾っている。この辺りの木はアカシアが多く、生きた枝には鋭い長い棘がついているので、地上に落ちて棘がなくなった枝を運んでいるのではないだろうか。

この巣はまだ造りかけたばかりでほとんど巣らしい形はない。時々1mほど右上にも巣材を運ぶので、昨年までの巣がそこにあるようだ。出入りが困難になってこちらに変えようとしている。
新しい場所はマーシャルにとっては空間がかなり狭い。ここもそれほど良い場所とは思えないのだが。それでも朝8時から15時近くまで巣材運びを続けた。

※初日14日と一昨日28日の2回、ライブ配信のテスト配信(非公開)をやってみました。1回目は電波圏外の少し遠方まで行ったこともあり大部分が配信できない状況でした。2回目はサファリの範囲をかなり狭めて再テストです。その日は電波状況がかなり良さそうでしたがやはり不安定、配信した時間の半分以下しかアップロードできませんでした。
日本でのテストでは4Gでアンテナが3本以上だと配信できることを確認していました。しかしここカラハリでは4Gやアンテナ本数は一瞬で変わってしまうくらい電波が不安定でした。
今回予定していたライブ配信は断念します。
お待ちいただいている皆さんには申し訳ありません。
ライブではないですが、気まぐれ電波の状況に翻弄されながら動画をアップしていきますのでよろしくお願いします。

African wildlife March 20, 2025



今日は今回で初めて見た猛禽3種が加わった。Garber GoshawkとRock KestrelとRed Necked Falconだ。どれも綺麗だった。
ハタオリドリの集合住宅は何十年にもわたって利用され、何百羽もの鳥がひしめき合うのだが、今は繁殖最盛期ではないので出入りする鳥は少ない。

マーシャルの幼鳥がいる場所を目ざす。マーシャルは昨日見たから今日も同じ場所で見れる訳ではないので、同じあたりにいるであろう幼鳥は貴重だ。
幼鳥がいるところまで、ゲートから40km余りの距離がある。それまでの道中に他のマーシャルやライオン、チーター、レパードを見つけてしまうと、そこで足止めを喰らってしまう。自分の意思でそれらを無視して通り過ぎることも可能だが、いずれもなかなか出会える相手ではないし僕としても非常に興味のある相手だから通り過ぎる訳にはいかないのだ。

少し離れた丘の中腹をレパードが歩いている。手前にある木で隠れてしまうので、出てきたところを撮影しようと少しバックして出てくるのを待つ。が、出て来ない。
座り込んで休息に入ったかブッシュの中を通ってどこかへ行ってしまったのか?最初に見つけた地点に戻って探しても見つからない。
先回りしたつもりが裏目に出てしまった。2回目のレパードとの出会いも撮影できずに終わった。
おかげでマーシャル幼鳥のところへ向かうことができる。気を取り直して出発。

マーシャル幼鳥を発見。遠いところに止まっている。飛び立って少しこちらに近づいた。
何かを狙って急降下。捕獲には失敗したが、倒木の枝が混み合ったところに止まって下を覗き込んでいる。倒木の下にGround Squirrelが逃げ込んでいるのが見える。マーシャルは枝が混み合っていて中には入れない。
そのうちにこの様子を見ていたTawny Eagleの幼鳥が獲物欲しさにやって来た。しかし、マーシャルに追い払われてしまった。
マーシャルは30分ほども倒木の上をあっちにこっちにと動き回った挙句、どうすることもできずに諦めて飛び去った。
マーシャル幼鳥は昨日も今日も獲物にはありついていない。

※この数日間は電波の状況が不安定で動画のアップロードができませんでした。アップロードするだけで2時間以上かかっていますが、今回はアップロードが完了していました。
次回以降も気まぐれ電波の状況に翻弄されながら動画をアップしていきます。

※ライブ配信は初日の3月14日のテスト配信(非公開)では、配信が途中で何度も一時停止してしまいました。
今の電波状況ではライブでの配信は難しいかもしれませんが、もう少しエリアを限定して再テストをしてみます。

African wildlife March 18-19, 2025



18日、カラハリ公園に入って間も無くライオンを発見。1頭が寝そべっている。そのうちに起き上がって歩き出し、近くの茂みに入るともう1頭のライオンがいた。さらにもう1頭いて3頭だ。姿はブッシュに隠れてよく見えない。当分はこのまま動きそうにないので先へ進む。

この2日ほどは猛禽類をよく見るようになった。走るルートを変えたせいかもしれない。
40kmほど走ったところにあるピクニックサイト近くにライオンがいた。すでに多くの車が止まっている。ライオンは人や車には全く関心を示さない。車の間を縫って歩いたり車の脇で座ったりすることさえある。

立派な黒いたてがみの雄ライオン1頭に雌が2頭で行動している。さらに少し離れたところにもまだたてがみが伸びきっていない1頭の若い雄と雌2頭が座っているのが見えた。
黒たてがみグループはやがて若雄グループに近づいて行った。若雄グループは慌てて立ち上がって移動して行った。
若い雄は右目にひどい怪我をしてもう目は見えてはいない。黒たてがみの雄と争って負傷したのかもしれない。それでもこの計6頭は付かず離れず過ごしている。
やがてピクニックサイト内で休息を始め、夕方までそこで過ごしていた。

翌19日、昨日のライオンが気になるので少し急いで先へ進む。途中で道路に倒れ込んだ倒木があった。夕方には道路の外へ片付けられていた。こうした対応は意外に早い。

ピクニックサイトにライオンはいなかった。さらに先への車を走らせた。道路のすぐ横にライオン4頭が寝そべっていて轢きそうになってびっくりした。ライオンのほうはびっくりした様子もない。時々頭を上げて周辺の様子を見るがすぐにまた眠りにつく。
雄1頭に雌3頭のグループだ。雌は3頭とも僕がいる間に頭を上げたが、雄は1度も頭を上げることなく寝続けていた。これがライオン流の貫禄というものなのだろうか。

午後になってピクニックサイトに戻りトイレに行った後、周りを見るとピクニックサイト内にライオンがいるではないか。車が何台か止まっているが休憩しているものと思っていた。
ライオンの撮影を開始してまもなく、雌雄2頭が僕の方へと向かって近づい来る。たぶん通り過ぎるだけなのだろうが、僕の動き次第では何が起こるかわからない。刺激を与えないように凍りついたように緊張してカメラを握っていた。
ライオンが通り過ぎて、本当に安堵の呼吸をした。手を伸ばせば十分ライオンに届くところを通って行った。それも正面から来たので余計に恐ろしいものだった。

その後ライオンの1頭がトイレの入り口に座り込んだ。トイレに立ち寄った人たちはもうトイレには入れない状況になった。このライオンがいつまで居座ったのかは知らないが、翌日にはいなかった。

暑いので動物たちは水場に来て水を飲んだり水浴びをする姿がよくみられた。

※「Black breasted Snake Eagle」としていた英名を、現在多く使用されている「Black-chested Snake Eagle」に変更しました。