ライブ配信しているアナグマの巣穴に、5月下旬頃からタヌキ夫婦が居つき始めた。穴の中は見えないが、タヌキ夫婦が交互に巣穴を出入りする行動から、5月末にこの巣穴で出産したと推察された。
半月から1ヶ月後には子ダヌキが巣穴から外へ出始めるだろう。子ダヌキを見るのが楽しみだ。
ところが、6月15日の夜中から朝方にかけて事件が起こった。タヌキ夫婦(A・B)とは別のタヌキ(X)が巣穴に近づいて来た。最初は、様子を見ただけで去ったのだが、1時間後にまたやって来た。Aがいる巣穴に入って行った。
2分後、Xが子ダヌキを咥えて出て来た。続いてAが追いかけるが、Xが立ち止まり姿勢を低くして威嚇した。Aは追いかけるのをやめて巣に戻った。心配そうにXの行く先を見ているが立ち向かうことはできない。
その後にももう1回、Xが子ダヌキをさらって行った。タヌキ夫婦はXには立ち向かうことができずにうろたえているだけだった。
ライブ配信カメラが故障して、この場面は配信できなかった。映像が途切れ途切れながらもこの一連の「子ダヌキ誘拐事件」が録画できていた。
タヌキXは何のために子ダヌキを次々とさらって行ったのか?また、何頭の子ダヌキがさらわれたのかはカメラ映像が途切れていることもあってわからなかった。
これ以降、この巣穴にはタヌキ夫婦は来なくなった。子育ては完全に失敗した。
子育ては思いのほか困難だ。野生の世界は厳しい。
※ 明後日7月13日の「伊吹山イヌワシ観察会」は雨の心配はなさそうです。
イヌワシの出現を期待するのみです。
昨日はクマの親子が木に登っているのを近くから観察できました。
イヌワシも元気に飛行しています。