山地帯の猛禽類探索

山に囲まれた高地、Leshiba Wildernessの風景

山に囲まれた高地、Leshiba Wildernessの風景

クルーガーN.Pを出発して350kmほど車で走ったLeshiba Wildernessというところに来ている。ここは標高が1,200mほどの高原にある。まわりは1,400〜1,600mほどの山に囲まれている。今日は雲が多いことも関係してかなり肌寒い。

アフリカでは山より平原の方が哺乳類も猛禽類も多いように思う。今回の撮影行の最後に山の猛禽の状況を見に来たのだが、あまりいないのではと少々不安だ。

到着した日の午後、周辺を散策すると、Rock KestrelやJackal Buzzard、そしてBlack Eagleのペアが飛び回ってくれた。大型猛禽類の獲物となるDassie(ハイラックス)やGuineafowl(ホロホロチョウ)はたくさんいるようだ。

翌日からLeshibaのエリアを広く見て回った。Wahlberg’s EagleやAfrican Goshawkなどが出現した。また、アフリカで最も大きくパワフルなAfrican Crowned Eagleのコールが何度か聞こえた。声は700mほど離れたところから聞こえているようだが、そのあたりを探しても姿は見つからない。かわりに木の上に造られた大きな巣を発見した。コールがその方向から聞こえたことや、巣の大きさなどからおそらくCrowned Eagleの巣であろうと思われる。

遠いのではっきりと確認できないが、現在は使用中ではないようだ。今の時期は抱卵から育雛の時期であるが、Crowned Eagleは2年に1回しか繁殖しないので、使用している確立は1/2である。
その後もこの周辺を観察するが、Crowned Eagleの出現はなかった。