雨が多い日本では観察会の天候は毎回心配だ。5月25日の観察会の日は、1週間前の天気予報では雨マーク。前線を伴った低気圧が近づいている。雨の状況を一喜一憂しながら、毎日何度も天気予報をチェックする。
観察会の朝には、低気圧と前線は通り過ぎるが、一時的な冬型気圧配置で寒気が入ってくる。山の天気の回復は遅れそうだ。
観察会の朝、8時前には雨は上がった。少しづつ空が明るくなってきた。全員が揃った9時には平野部では青空が見えるようになった。伊吹山はまだ霧に覆われているが、昼頃には霧は上がるかもしれない。

生き生きとしたイヌワシ幼鳥の剥製

伊吹山文化資料館の博物学者、高橋順之さん

伊吹山のイヌワシとアフリカの動物の話
霧が上がるのを待ちながら、伊吹山文化資料館で生き生きとしたイヌワシ幼鳥の剥製見学と伊吹山のイヌワシとアフリカの動物の話をした後、11時頃から伊吹山に向かう。霧は8合目あたりまで上がった。
観察地点はまだ霧の中だ。霧と強風の中で晴れるのを待つが霧は上がらない。
13:20、観察地点を霧より下の5合目付近の駐車場に変更した。霧の中から脱出して気持ちも晴れやかになる。

バスで観察場所へ向かう

伊吹山の8合目まで霧は上がった

観察地点は濃い霧の中

山頂駐車場の様子
視界が開けて観察開始。霧は7〜8合あたりを上下しながら伊吹山を覆っている。こちらから見える伊吹山南面は強い吹き下ろしの風が吹いていて、イヌワシにとっては飛行しづらい状況だ。それでもイヌワシが現れるのを皆で待ち続けた。

5合目付近から観察開始
イヌワシは出現しなかった。野生動物相手だから毎回見られるとは限らないが、非常に残念。イヌワシを十分満足に観察できるのは何回かに1回程度であるかもしれない。その日は大当たりの幸運の日だ。
次回に期待したい。
次回観察会は6月15日です。
多くの方の参加をお持ちしています。