一面が雪に覆われた地域にも小鳥たちが暮らしている。雪がいち早く溶ける川の岸辺や土手など、地面が露出した場所に餌を求めて小鳥たちがやって来る。
小さな雪の裂け目であっても、その裂け目に入って草の種子や虫を探して食べている。冬であっても落ち葉をかき分けて探すと、そこで冬眠している小さな虫が出て来るのだ。
除雪されたばかりの農道にも、小鳥たちはやって来る。相当にお腹をすかしているのだろう、せわしなく地面をつついて小さな種子を啄んでいる。人や車が通る時も、ギリギリまで粘ってから飛び立って逃げる。夏場だと、餌場があちこちにたくさんあるので逃げ足が早く、これほど小鳥たちに近づけることはない。雪の中で暮らす小鳥たちは切羽詰まっているのだ。