畑に現れ作物を食べるサル

土砂降りの雨の中、家の前の畑にニホンザルが現れた。当然のことながら畑の作物を目当てにやって来ている。さっそく畑の中で何かを食べ始めた。1頭が一抱えもある大きなカボチャを見つけて食べ始めた。まわりのサルたちも羨ましそうに少し距離を置いて見ている。右側から大きな雄ザルが近づいてくるのを見つけると、そのサルはカボチャを置いて立ち去った。大きな雄ザルはうまそうにカボチャにかぶりついた。
その雄ザルが去るとすぐに、別のサルが来てカボチャを食べ始めた。まわりを盛んに気にしている。人間への警戒と、仲間のサルの動きを見張っている。少し大きめのサルが近づいて来るのを見ると、おどおどとして落ち着きがなくなる。いよいよ逃げ出す時、さっとカボチャを抱え上げて、あたふたと薮の中へ消えた。
サルたちの行動を見ているのは楽しいものだが、農家の人たちの苦労を考えるとこのまま見過ごす訳にはいかない。何より問題なのは、このまま放っておくとサルたちの行動はますますエスカレートし、家の中にまで入って食物を取っていくようになる。このようなサルは有害獣のレッテルを貼られ、いずれ捕殺されてしまうことになる。
そうならないことを願いながら、僕はロケット花火を打ち上げてサルを畑から追い払った。



カボチャを食べる。逃げる時にはカボチャを抱えてあたふたと