奥山にも沢山のゴミが…

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人気の無い山奥に、何やら白っぽい墓石のようなものが林立している。これは、植樹した苗木にプラスチックの筒を被せて、シカやカモシカが食べないようにしたものだ。遠目にも沢山の白い棒状のものがよく目立つ。一見不気味な印象だ。

10年以上も前にこの筒を被せる防除が流行って、山のあちこちに見られるようになった。
しかし、雪の重みでプラスチックの筒が中の木とともに折れ曲がったり、夏の暑さで木が蒸せてしまったりと、食害は防いでも木は育たなかった。最近は新設されたものを見なくなったが、昔の残骸があちこちにある。

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支えのポールを残して、倒れた筒は雨や雪で斜面を押し流されている。谷底まで落ちて川に浸かっているものもたくさんある。雨が降って大水が出るたびに流されて、すでに海まで流れ着いたものもたくさんあるだろう。

粉々になった大量のプラスチックが海に浮遊している、というナショナルジオグラフィックの記事を思い出し、よそ事ではなく身近で起きていることだと実感した。
そもそも設置する段階で、不要になったときの回収を義務付けるべきだと思う。回収しないのであれば、大量の不法投棄と言われても仕方がない。