伊吹山のイヌワシ繁殖状況2024年3月12日



2月29日に昨年とは別の巣で抱卵しているのを確認した。昨年使用した巣では2月初旬まで巣造りが見られたが、それ以降イヌワシペアはこの巣へまったく来なくなった。別の巣での繁殖が予想されたので、繁殖を妨害しないよう遠方からの観察でようやく抱卵している巣を見つけた。
2月24日にはペアで飛行しているのを観察しているので、第1卵の産卵は25〜28日だと推測される。昨年とほぼ同じである。

新しく設置したライブカメラの巣ではなく、予想しなかった巣での繁殖だった。残念ながら今年の子育てライブはできなくなったが、繁殖状況は1〜2週間に1回程度お知らせします。

3月11日にも抱卵を継続しているのを確認した。この日は雌雄が抱卵を交代するのを2回観察できた。雄ワシと抱卵を交代した雌は、長時間の抱卵姿勢から解放されてくつろいでいた。
雄ワシが運んでくる獲物が少ないせいか、雌ワシは糞をしてもほとんど出てくるものがなかった。今冬の観察ではそのうが膨れているのを見ることが多く、結構獲物にありついているので、今のところ餌不足の心配はないだろう。
積雪がなくなって獲物を探しにくくなるこれからが雄の狩りは大変になるだろう。

※「伊吹山のイヌワシ子育て生中継2024」は3月1日で配信を終了しました。
※ 「伊吹山のイヌワシ観察会」は2024年5月12日に開催予定です。