Kgalagadi Transfrontier parkのゲートを出て6kmほどの所にあるKgalagadi Lodge で小さなシャレーを借りて宿泊している。キッチンは部屋の中ではなく外側に付いている。冷蔵庫ももちろん外にある。バーベキュー台も各シャレーに付いていて、宿泊者はこのバーベキュー台で盛大に薪を燃やして大きなステーキを焼く。
先日、撮影から戻って間もなく、隣のシャレーの若い男性が慌ててやって来た。すみませんすみませんと言いながら僕のシャレーの冷蔵庫の冷凍室のドアを開けると、空のはずの冷凍室に大量のステーキ肉が入っているではないか。
今晩のバーベキュー用の肉が冷凍室に入りきらずに、こちらの冷凍室に入れさせてもらったとの事。冷凍室はほとんど使っていないので、何の問題もないのだが、大胆な行動に笑ってしまった。実はこちらも、隣の冷凍室の製氷皿を1週間ほど前から無断で借りていて、お互い様といったところだ。
2日後、冷凍室にロックアイスの大袋が入っていた。隣のシャレーの人たちがここを去る時に、冷凍室使用のお礼にと置いて行ってくれたに違いない。しかし、先日のようなこともあるので、とりあえず明日まで様子を見たほうが良さそうだ。翌夕方まで何事もなくロックアイスは冷凍室にあった。これでお礼のロックアイスと決定し、有りがたく利用させてもらっている。
さらに数日後、夕方シャレーに戻ると、キッチンの流しの下になにやら大きな袋が置いてある。何だろうと見てみるとバーベキュー用の炭だった。僕が長期滞在していることを知っている誰かが、残った炭を置いて行ってくれたのだろう。外にあって誰でも出入りできるキッチンではいろんなことが起こる。
宿泊しているシャレー、オープンなキッチンと手前がバーベキュー台