アナグマの真昼の決闘

僕のいる近くの山の急斜面から、何やらガサガサ音がして小石も転がり落ちている。音源を探すとアナグマが3頭いた。2頭が睨み合って頭を上下させた後、相手に噛み付こうとして転げ回っている。1頭が走って逃げると追いかけ、また同じように睨み合って戦うことを繰り返している。

アナグマは日中でもよく姿を見かけるのだが、これだけ大胆に暴れまわっているとよく目立つ。雌を獲得するための雄同士の戦いなのか、単なる兄弟喧嘩なのか、はたまた食物を巡る争いなのか?理由ははっきりしないが、交尾期なので雌を巡る争いの可能性が高い。執拗に追いかけ争っている。
小さな尾根の裏側へと姿を消したが、まだ争いは続いているようでガラガラと小石が崩れ落ちる音が聞こえている。



アナグマの真昼の決闘。ゴロンゴロンとでんぐり返り、まるでレスリングを楽しんでいるようだ