伊吹山のイヌワシ繁殖状況2024年5月19日



雛は孵化後40日になった。全身が白い綿毛姿だったのが、翼と尾羽に黒い羽毛が伸び始めて背中は黒く見えるようになった。頭の大きさは雌ワシと変わらないくらいになっている。遠くからでも雛の姿がよく見えるようになった。

10時半頃から雨がポツポツと降り始めたが、オーバーハングの下にあるこの巣には、雨はほとんどかからないだろう。観察を終了した13時まで、雌ワシは巣から離れることなく雛に寄り添っていた。

雄ワシは巣のまわりが見える少し離れた場所に止まって獲物を探している。時々飛び立って、しばらくするとまた見晴らしの利く木や岩に戻ってくる。今日はまだ獲物にはありついていない。
雌ワシが巣を離れずにいることから、巣にはまだ獲物が十分にあるのだろう。雌ワシが狩りに出なくても十分な獲物があるのが理想的だ。
雄ワシには大変なプレッシャーだが頑張ってもらおう。