オレンジカモシカがアナグマを威嚇

オレンジカモシカの母子は元気に過ごしている。子カモシカの動きはしっかりとしてきた。これだけ力強く動けるようになると、イヌワシに狙われる心配はほぼ無くなった。しかし、ツキノワグマに襲われる危険性はまだ当分続く。
先日、やや大型の白い犬が山の中にいるのを見つけた。狩猟犬と思われるが、飼い主からはぐれて野生化している。その日にも、ニホンジカの子どもを捕まえたようだった。母ジカがその犬のまわりを回って、心配そうに様子を見ていた。

子カモシカには、まだまだ危険がいっぱいだ。母親のオレンジカモシカにピッタリとくっついて歩き、すぐにお腹の下に入ろうとする。すでに恐ろしい思いをしたのかもしれない。子カモシカがお腹の下に入ってくるので、オレンジは歩きにくそうだ。

オレンジが不意に立ち止まり、草むらにいる何かに威嚇し始めた。子カモシカもオレンジの横に来て、その辺りを見つめている。オレンジが飛びかかるように威嚇した時、草むらからアナグマが飛び出して転げ落ちるように斜面を下った。アナグマは、少し下りたところで草の中から顔を出してオレンジのほうを見ていた。

カモシカは、普段はおっとりとして大人しく見えるのだが、けっこう気性は荒い。以前、通りかかったキツネを追い払ったり、ツキノワグマを追いかけているのを見たことがある。