「第9回伊吹山イヌワシ観察会」にたくさんの参加申し込みをいただきありがとうございます。
あと数名で定員となります。定員になりましたら受付は終了します。
次回以降の開催予定は以下の通りです。日程の変更や開催の中止などがあるかもしれません。開催の案内を約1ヶ月前にイーグレットのブログ等に出しますので、参加希望の方はそちらから申し込んでください。
2025年6月以降の開催予定日:6/15、7/13、8/17、9/23、10/19、11/3
All the things begin from Golden Eagle!
「第9回伊吹山イヌワシ観察会」にたくさんの参加申し込みをいただきありがとうございます。
あと数名で定員となります。定員になりましたら受付は終了します。
次回以降の開催予定は以下の通りです。日程の変更や開催の中止などがあるかもしれません。開催の案内を約1ヶ月前にイーグレットのブログ等に出しますので、参加希望の方はそちらから申し込んでください。
2025年6月以降の開催予定日:6/15、7/13、8/17、9/23、10/19、11/3
今年2回目の巣の観察をした時、雛は孵化後2週間程度だった。順調に生育している。
巣の観察はイヌワシに警戒されないようにかなり遠くからなので、今回もボヤボヤでモヤモヤの映像でお届けします。
この日、2羽の雛がいるのを確認できた。1番目の雛と2番目の雛はかなり大きさが違う。2番目の雛は小さく母ワシが給餌する時に僅かに頭部が見えるだけだった。それでも1番目の雛が満腹になってから何度も給餌を受けた。
母ワシが巣から出た後、父ワシが巣に入った。雛を抱こうとしているのだが、どのように対応していいか分からずに戸惑っている。かなり時間をかけてようやく1番目の雛が懐に入った。2番目の雛は左端から動かない。このままでは保温されない。
母ワシが戻り、父ワシは巣から出た。母ワシもやはり2番雛を構うことはしない。巣の中央で1番目の雛を懐に入れて保温している。2番目の雛はかなり衰弱しているのかもしれない。
4月27日は伊吹山ドライブウェイ沿いから観察した。雄ワシは何度も出現して巣で待つ雛と母ワシのために獲物を探しているが、今日は獲物にはありつけなかった。
少し暖かくなった昼過ぎには、母ワシも巣から出て父ワシと一緒に飛行しているのが観察できた。
母ワシの出現が暖かくなった時間帯だけだったので、育雛は順調と推測した。
翌28日に巣の確認に行ったのだが、アプローチが長いので重い機材を背負って時間がかかってしまう。予想より早く雨が降り出した。白く霞んで遠方は見えなくなった。今日の確認は諦めてずぶ濡れになって帰路を急いだ。
伊吹山から北方を望む。
北の山々はまだ雪に覆われている。右奥が白山
「第9回伊吹山のイヌワシ観察会」を2025年5月25日(日)に開催します。
2024年に巣立った幼鳥サーナは、今年2月に伊吹山を離れて独り立ちしました。
その後イヌワシペアは巣造りから産卵、孵化へと順調に繁殖を続けています。観察会の時には雛は生後45日くらいになっています。ちょうどニホンジカの出産シーズンで子ジカが獲物となることが多い時期です。
親ワシが獲物を運ぶ姿が観察できればと期待しています。
この冬は雪が多かったので、まだところどころに雪が残っています。観察会の時には雪も消えていると思いますが、天候によってはかなり寒くなりますので防寒は十分に準備してお越しください。
多くの皆様の参加をお待ちしています。
第9回伊吹山イヌワシ観察会案内
イヌワシ観察会案内
参加申込書
参加申込書(Excel)
参加申込書(PDF)
昨日17日に南アのカラハリから日本に戻りました。空港からの帰路、その足で山へ出かけた。イヌワシの巣を遠くから見られるのではないかと見当をつけていた場所へと山を歩きました。
案の定、巣が見えた。雌ワシが立ち上がり何かゴソゴソと動いている。その脇で白いものが蠢いている。雛と給餌する雌ワシだ。
「よーし、やったー。」今年も雛が孵化している。白く蠢くものは2ついるようにも見えるが、どうにも遠くてそれ以上ははっきりと確認できない。今年の繁殖は抱卵から、次の段階の育雛に入ったことは間違いない。
産卵するかどうかの第一段階をクリアし、雛が孵化するかどうかの第二段階も突破した。あとは獲物が順調に確保できて雛が育つことを祈るだけだ。
今回はその映像は撮影できていない。今後は昨年同様、いや昨年以上のモヤモヤ映像で繁殖状況をお伝えすることができるならお伝えしたいと思います。
昨年、イヌワシの繁殖の妨害とならないように設置したフェンスは、今年さらに貴重な植物を守るために延長される予定です。もともと希少植物保護エリアとして立ち入りが禁止されている場所を守るために延長されます。
待避所内(ガードレールの外側に出ない)でのルールを守った撮影をお願いします。
伊吹山のイヌワシが抱卵に入ったことはすでにお知らせしましたが、その後、僕がアフリカに来たことで繁殖状況の報告ができていません。今年の営巣場所が観察しづらい場所であり、確実な情報を得ることが難しい状況ですので無理せず追跡をしていきます。
そのような状況の中で、イーグレットオフィスから朗報が入りました。
4月8日に巣への出入りが確認でき、繁殖は継続していることがわかりました。今年の産卵は早ければ2月24日と推測されることから、4月8日に雛が孵化している可能性があります。
雛が孵化しているかどうかは、巣が直接見えないので餌運びを確認する必要があります。また無精卵で雛が孵化しないという可能性もあります。
今後新たな情報が分かりましたらお知らせします。
12月と1月は一昨年にニーナが育った巣へ雄ワシが盛んに巣材を運んだが、2月になって巣場所を変更した。
雌雄揃って何度も巣材を運んでいる。
2月26日には抱卵交代の行動が観察できた。25日は雄ワシだけしか確認できなかったことから、雌ワシはすでに抱卵していた可能性が高い。一昨年のニーナの時には2卵とも夕方遅くに産卵しているので、今回も夕方、おそらく24日に産卵したのではないかと推測している。
イヌワシの営巣エリアから少し離れたところでクマタカが営巣している。普段はあまり目立たないように行動しているが、28日にはゆっくりと旋回上昇して現れた。これだけ目につく行動をするとすぐにイヌワシが攻撃してくるだろうと見ていると、案の定、雄ワシが急降下でクマタカに攻撃を仕掛けてきた。クマタカは慌てて林内へと逃げ込んだ。
そのあとクマタカは上空をかなり気にしながらも長い枝を巣に運んで行った。この時期クマタカは造巣期で3月中旬には産卵するだろう。
イヌワシは雌雄ともにこのところそのうがいつも膨れている。良い具合に獲物は捕獲できているようだ。
今年も繁殖がうまく行って幼鳥が巣立つことを願っている。
巣材を運ぶ雌ワシ
一昨年にニーナが巣立った巣でのライブ配信を今年1月から開始し、巣造りの様子を観察することができました。しかし、雄ワシが一生懸命巣造りしているのに対して雌ワシは滅多にこの巣を訪れることはありませんでした。雌ワシは一昨年の子育て中に起きた落石を恐れているようでした。
1月末からは雄ワシもこの巣に巣材搬送しなくなりました。
2月14日には別の巣へペアで巣材搬送しているのを確認しました。遠方からの観察で巣を直接見ることはできませんが、26日には雌雄が抱卵を交代したと考えられる巣付近への出入りを何度か観察できたことから、産卵していると推測されます。
ニーナが巣立った巣のライブ配信は2月28日で終了します。
今年も繁殖が順調に進み雛が巣立つことを祈って、今後は繁殖の様子を随時お知らせしていきます。
2月16日の14時から、滋賀県立琵琶湖博物館で開催。
DVD「ツキノワグマ」を観ながらクマの生態や撮影のエピソード、イヌワシをメインにニーナやサーナの話を交えて野生動物との共存について話をします。
琵琶湖博物館は見どころがたくさんあって面白いです。午前中に博物館を見学したあと、野生動物市民講座へお越しください。
問い合わせ先:公益社団法人 滋賀県獣医師会
https://shigavet.com/kenshuu/2月16日日-令和6年度-野生動物研修会-一般市民講座を/
サーナはまだ両親のそばで暮らしている。朝から午前中いっぱい、親子で一緒に過ごしていた。サーナは自力での狩りはなかなか困難なのだろう、両親のそばで時々コールして獲物を要求していた。
ペアが2回交尾するのを観察した。今年の繁殖に期待が高まるが、交尾と産卵はあまり関係がない。
父ワシのそのうが少し膨れている。この枯木に親子が止まり、沢への飛行を何度も繰り返したことから想像を巡らせると、昨日くらいに捕獲した獲物の残骸が枯木から見える沢部にあるのではないか。枯木と残骸を何度も行き来するが、獲物は骨と皮だけになってもう食べるところはない。
この日はそのような状況だったのではないだろうか?この予想が当たっているかどうか、あと1時間雪山を歩いて予想の真偽を確かめに行きたい衝動に駆られたが、残骸があるかもしれない場所が絞り込めないので見つけられる可能性が低く諦めた。
正午近くになって、サーナと両親は別々の方向へ飛び去り、それぞれの活動を開始した。
今冬は雪が少ないとはいえ、山は雪に覆われた。白銀の斜面の反射を受けてイヌワシの飛翔が輝いている。
雌ワシは相変わらずまだ巣造りに参加していない。今日は巣から離れたところで長時間止まって過ごしていた。午後になって雄ワシを見つけて飛び立ち、合流して一緒に飛行。雄ワシが雌ワシを攻撃する様に接近して、雌ワシは反転してそれを受け止める。ペアのディスプレイフライトだ。
ペアが雪の上に止まった。普段は岩や木の上に止まるのだが、雪が積もると雪の上にもよく止まる。雪の上だとよく歩き回ることがある。
雄ワシが少し歩いて雪上の何かを嘴で摘んだが何かは分からなかった。
ペアが止まっているところにサーナが現れた。すぐそばを通過するが、そこには止まらずに少し離れて止まった。
サーナのそのうは大きく膨れている。獲物を食べて来たらしい。両親ワシのそのうは膨れていないので、もしかしたらサーナは自分で獲物を捕らえたのかもしれないが、確認はできない。
サーナは両親がいる所へと雪上を登り始めた。両親の様子を見ながら徐々に距離を縮めている。頭を下げた低い姿勢で、尾羽を少し立たせて母ワシを小突く。満腹のはずなのにさらにおねだりなのか、それとも別の何かを訴えているのか?理由は分からないが執拗に何度も小突く。
どういう行動なのか知りたいが、それ以上は分からない。
サーナの目標はなぜか母ワシだけだ。父ワシのほうへは向かわない。母ワシはどっしりと構えて取り合わないが、迷惑そうに少し離れる。父ワシのほうは、サーナが接近したり父ワシのほうを見ただけでもいち早く距離を取っている。
飛び去った両親を追ってサーナも飛び去った。
サーナと両親は少し距離を置き始めているように感じる。サーナは時には両親から追い出しを受けているかもしれない。追い出し行動は日替わり的な面があって、追い出し行動をしたかと思うと翌日には獲物を渡したりすることもある。
少しづつサーナの独り立ちの時が近づいている。