「写真でふりかえる伊吹山物語」発刊記念講演会

現在、伊吹山文化資料館(米原市春照)で開催中の企画展『写真でふりかえる伊吹山物語(2015年3月21日〜5月6日)』にて、来る4月18日に弊社の須藤明子が記念講演を行います。講演は申し込み不要で参加費も無料です。お気軽にご参加ください。

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「写真でふりかえる伊吹山物語」発刊記念講演会
■日時:2015年4月18日(土)13:00~15:00
■場所:上野老人憩いの家(米原市上野)
■講演:
 須藤明子「伊吹山のかけがえのない自然とその保全」
 高梨純次「伊吹山の仏像が語る信仰」

クマは昼寝

4月12日8時、タムシバの木に登っているクマを発見。このところ毎日クマを見ている。クマたちは今、タムシバの花を盛んに食べている。
8:20、別の所でタムシバに登るクマを発見。8:30、さらに別の1頭が地上を歩いている。9時、タムシバに登っている4頭目のクマ発見。花をたくさん付けた食べ応えのありそうな大きな木に登っている。
こんな風にクマを見ていると、クマがゴロゴロとたくさんいるように思われるかもしれないが、広い山並みのあっちに1頭こっちに1頭といった具合にポツリポツリと見つかる程度だ。このあたりは森林に覆われているので、発見するのも追跡するのも難しい。実際にはこの何倍ものクマがいるだろう。
9:30、クマタカが対岸斜面を旋回上昇して尾根を越えて行った。
9:55、地上で採食するクマ発見。5頭目にしてやっと撮影できそうなクマを発見できた。僕のいる所から約200m。地形から見るとさらに近づくことができそうだ。
撮影に集中する。近い時にはクマは約50mのところにやって来た。しかし、木やブッシュが邪魔してなかなか撮影が出来ない。クマは昼寝と採食を繰り返している。冬眠明けのためかよく眠る。採食と昼寝の時間は半々くらいだ。
機材を片づけ始めた時、6頭目のクマを発見した。これもまた地上で眠っている。

昨日のクマ



ササのタケノコを食べるツキノワグマ

8時に昨日の観察地点着。どんよりと曇り、今にも雨が降り出しそうだ。まもなく、昨夕最後まで見ていたほぼ同じあたりにクマ発見。昨夕からほとんど移動していない。このあたりで眠っていたのだろう。昨日同様、新芽を食べている。ササのあるところではタケノコを食べている。

11時前には姿を見失った。雨が降り出した。付近にいると思うのだが、ちょっとしたブッシュや林の陰で姿が見えなくなることが多い。13:35になってようやく姿を現した。やはり遠くには行かずにブッシュの陰で眠っていたのだ。採食と移動を繰り返す。
雨本降りが続く。クマは平気な様子で相変わらず採食を続けているが、こちらは雨にめげて退散する。

冬眠明けのクマ

4月に入りタムシバが咲く季節になった。ツキノワグマたちは冬眠から目覚め、活動を始めている頃だ。今年はまだクマ探しに行けていない。しかし、今年になって初グマはすでに見ている。3月9日に集落近くの川沿いを歩いている痩せて毛づやの悪い1歳のクマを偶然に発見した。前日に小さな子グマがサル捕獲檻にかかっていたらしいのだが、僕が見に行った時にはいなくなっていた。クマの大きさや発見場所がサル檻からそれほど離れていないことから、同一のクマにほぼ間違いはない。10cm四方の網目を抜け出たか、出入り口をうまく持ち上げて逃げたかのどちらかのようだ。昨秋このあたりでは、集落にある柿を食べにクマが大出没した。子グマの痩せこけた様子や行動から、母グマはいない。おそらく昨秋大出没した時に母グマは捕獲されてしまったのだろう。子グマは空腹のあまり冬眠もそこそこに活動を始め、サル檻のサツマイモに引き寄せられて捕まったのだ。一旦はうまく逃げ出したものの、4月2日になって目撃場所近くで子グマの死体を発見した。ほとんど骨と皮だけになっていた。僕が目撃してから数日のうちに死んでしまったようだ。母親なしでは冬を乗り切ることは出来なかったのだ。



タムシバの花を食べるツキノワグマ

今日4月9日、遅まきながらクマ探しに出かけた。昼前に観察ポイント着。すぐに1頭目のツキノワグマを発見。予想したとおり、タムシバの木に登って花を食べている。12:20頃に2頭目を発見。地上の灌木の根元で眠っている。冬眠明け間もないので食い気より眠気のようだ。14:30頃に3頭目を発見。地上で灌木の新芽を食べている。3頭は離れた別々の場所にいるが、同時に見えている。眠っていたクマも起きて採食したり、また眠ったりを繰り返している。1頭目のクマは別のタムシバの木に登り変えている。たくさんの白い花が咲いてきれいだったタムシバの木は、クマが登ったあとには花がかなり食べられて遠目には目立たなくなっている。2本目の木も見る見る色あせていく。16時頃には1頭目と2頭目の姿が林の中で見えなくなってしまった。3頭目は見え隠れしながらもまだ採食を続けている。発見した時の場所から100m以内をうろついている。18:30少し薄暗くなり始めた。今日の観察は終了。

伊吹の森 スノーシューハイク&アニマルウォッチング

2015年2月7日(土)にスノーシューハイク&アニマルウォッチングを催します。場所は伊吹山麓または奥伊吹周辺を予定しており、動物写真家である弊社代表の須藤一成がご案内します。

動物たちの足あとを探しに雪の森へ出かけ、運がよければ動物たちにも出会えるかも!?たくさん歩いた後は、雪の野山で手作りのお弁当と暖かい飲み物でランチ!初心者の方も子どもたちも大歓迎です。

対象は原則、小学4年生以上(靴のサイズが23センチメートル以上の人)で、集合・開催場所は積雪状況により決定し、後日参加者に連絡します。ふるってご参加ください!

□詳細・申し込みはこちら

■伊吹の森 スノーシューハイク&アニマルウォッチング
■日時:2015年2月7日(土)9:00〜15:30(※予定)
■主催:米原市
■共催:滋賀県立大学地域共生センター
■申込先:米原市役所環境保全課
■申込締切:2015年1月28日(水)

イベントチラシはこちら(PDF)

百名山のなかの伊吹山&ユウスゲまつり

2014年7月19日、伊吹山頂草原植物群落天然記念物指定10周年を記念して開催されるイベント『百名山のなかの伊吹山&ユウスゲまつり』に、弊社より須藤明子がトークショー(第2部)のパネラーとして参加します。

「もっと、知って!伊吹山」と題して行われるトークショーは、吉本興業の滋賀県住みます芸人ファミリーレストランが司会を努め、パネラーとして萩原浩司氏(第1部講演会講師/山と渓谷社)、野間直彦氏(滋賀県立大学)、平尾道雄米原市長が参加されます。

尚、イベントは伊吹山山麓含め終日開催される予定で、同山麓から会場の三合目まではシャトルバスも運行されます。お近くにお越しの際は、お気軽にお立ち寄りください。

□詳細はこちら

■百名山のなかの伊吹山&ユウスゲまつり
■日時:2014年7月19日(土)
■主催:米原市教育委員会(歴史文化財保護課)
【 第2部 – トークショー】
■時間:14:10〜15:10(14:00開会)
■会場:伊吹山三合目

イベントパンフレットはこちら(PDF)

第5回セツブンソウふれあい祭

2014年3月15日〜16日の週末、滋賀県米原市大久保にて開催される第5回セツブンソウふれあい祭にて、「須藤一成 写真・映像展 伊吹の野生 2014」と題して、伊吹山周辺で見られる野鳥の写真や、特別天然記念物に指定されているカモシカの貴重な映像を展示公開いたします。お近くにお越しの際は、お気軽にお立ち寄りください。

□詳細はこちら

■第5回セツブンソウふれあい祭
■日時:2014年3月16日(日)
■時間:9:30〜15:30
■会場:大門坂荘
■主催:伊吹の源流を考える会

http://setsubunso.jp/images/chirashi2014.pdf

伊吹の野生 映像展

滋賀県長浜市のアートインナガハマにて、「須藤一成 伊吹の野生 映像展」を開催します。四季それぞれに美しい伊吹山に生息する動物たちを映像で紹介します。お近くにお越しの際は、お気軽にお立ち寄りください。

■日時:2013年10月5日(土)〜10月6日(日)
■開催時間:10:00〜17:00(6日は16:00まで)
■会場:アートインナガハマ

20130923