セクレタリーバードは求愛ディスプレイ中

後頭部に長い冠羽と尾羽にも長い飾り羽根がある

鶴のような容姿の鳥、セクレタリーバード。後頭部の羽毛が何本ものペンを刺したように見えることから、英名は書記官のような鳥と名付けられている。日本名はヘビクイワシ。この長い脚で地上を闊歩しながらヘビやトカゲなどを探す。獲物を見つけると叩き潰すように踏みつけて捕まえる。

今はちょうど繁殖に入ろうとしている時期だ。雌(推定)が巣の上で頭を上下させている。地上にいる雄(推定)に対するディスプレイ行動だ。雄は直径15cmほどの干からびたような塊をくわえている。その塊をくわえたまま飛び立って巣に入った。塊を巣の上に置くと雌がその塊をくわえて少し持ち上げて巣に置いた。儀式的なプレゼントであるらしい。その後はペアが巣の上で長い首を交差させて絡ませるディスプレイを繰り返していた。

巣から出て地上をしばらく歩きまわった後、鶴のように優雅に高く高く舞い上がり空の彼方に消えていった。