今年2回目の巣の観察をした時、雛は孵化後2週間程度だった。順調に生育している。
巣の観察はイヌワシに警戒されないようにかなり遠くからなので、今回もボヤボヤでモヤモヤの映像でお届けします。
この日、2羽の雛がいるのを確認できた。1番目の雛と2番目の雛はかなり大きさが違う。2番目の雛は小さく母ワシが給餌する時に僅かに頭部が見えるだけだった。それでも1番目の雛が満腹になってから何度も給餌を受けた。
母ワシが巣から出た後、父ワシが巣に入った。雛を抱こうとしているのだが、どのように対応していいか分からずに戸惑っている。かなり時間をかけてようやく1番目の雛が懐に入った。2番目の雛は左端から動かない。このままでは保温されない。
母ワシが戻り、父ワシは巣から出た。母ワシもやはり2番雛を構うことはしない。巣の中央で1番目の雛を懐に入れて保温している。2番目の雛はかなり衰弱しているのかもしれない。
4月27日は伊吹山ドライブウェイ沿いから観察した。雄ワシは何度も出現して巣で待つ雛と母ワシのために獲物を探しているが、今日は獲物にはありつけなかった。
少し暖かくなった昼過ぎには、母ワシも巣から出て父ワシと一緒に飛行しているのが観察できた。
母ワシの出現が暖かくなった時間帯だけだったので、育雛は順調と推測した。
翌28日に巣の確認に行ったのだが、アプローチが長いので重い機材を背負って時間がかかってしまう。予想より早く雨が降り出した。白く霞んで遠方は見えなくなった。今日の確認は諦めてずぶ濡れになって帰路を急いだ。