African wildlife March 18-19, 2025



18日、カラハリ公園に入って間も無くライオンを発見。1頭が寝そべっている。そのうちに起き上がって歩き出し、近くの茂みに入るともう1頭のライオンがいた。さらにもう1頭いて3頭だ。姿はブッシュに隠れてよく見えない。当分はこのまま動きそうにないので先へ進む。

この2日ほどは猛禽類をよく見るようになった。走るルートを変えたせいかもしれない。
40kmほど走ったところにあるピクニックサイト近くにライオンがいた。すでに多くの車が止まっている。ライオンは人や車には全く関心を示さない。車の間を縫って歩いたり車の脇で座ったりすることさえある。

立派な黒いたてがみの雄ライオン1頭に雌が2頭で行動している。さらに少し離れたところにもまだたてがみが伸びきっていない1頭の若い雄と雌2頭が座っているのが見えた。
黒たてがみグループはやがて若雄グループに近づいて行った。若雄グループは慌てて立ち上がって移動して行った。
若い雄は右目にひどい怪我をしてもう目は見えてはいない。黒たてがみの雄と争って負傷したのかもしれない。それでもこの計6頭は付かず離れず過ごしている。
やがてピクニックサイト内で休息を始め、夕方までそこで過ごしていた。

翌19日、昨日のライオンが気になるので少し急いで先へ進む。途中で道路に倒れ込んだ倒木があった。夕方には道路の外へ片付けられていた。こうした対応は意外に早い。

ピクニックサイトにライオンはいなかった。さらに先への車を走らせた。道路のすぐ横にライオン4頭が寝そべっていて轢きそうになってびっくりした。ライオンのほうはびっくりした様子もない。時々頭を上げて周辺の様子を見るがすぐにまた眠りにつく。
雄1頭に雌3頭のグループだ。雌は3頭とも僕がいる間に頭を上げたが、雄は1度も頭を上げることなく寝続けていた。これがライオン流の貫禄というものなのだろうか。

午後になってピクニックサイトに戻りトイレに行った後、周りを見るとピクニックサイト内にライオンがいるではないか。車が何台か止まっているが休憩しているものと思っていた。
ライオンの撮影を開始してまもなく、雌雄2頭が僕の方へと向かって近づい来る。たぶん通り過ぎるだけなのだろうが、僕の動き次第では何が起こるかわからない。刺激を与えないように凍りついたように緊張してカメラを握っていた。
ライオンが通り過ぎて、本当に安堵の呼吸をした。手を伸ばせば十分ライオンに届くところを通って行った。それも正面から来たので余計に恐ろしいものだった。

その後ライオンの1頭がトイレの入り口に座り込んだ。トイレに立ち寄った人たちはもうトイレには入れない状況になった。このライオンがいつまで居座ったのかは知らないが、翌日にはいなかった。

暑いので動物たちは水場に来て水を飲んだり水浴びをする姿がよくみられた。

※「Black breasted Snake Eagle」としていた英名を、現在多く使用されている「Black-chested Snake Eagle」に変更しました。

African wildlife March 17, 2025



昨日に続いてマーシャルの幼鳥が現れた。飛び立って高く高く上昇し、双眼鏡でも見失うほど遠くへ飛び去った。その後は幼鳥を見つけることはできなかった。

今日はチーターを見ることができた。出て来た時からずっと鳴き続けている。はぐれた仲間を呼び続けているようだ。もう1頭のチーターも現れて一緒に鳴きながら辺りを歩き回っている。しかし、相手からの反応はない。
夕方には見晴らしの効く丘の上から、遠くを見ながら鳴き続けている。仲間に何かアクシデントがあったのだろうか?
翌日同じ場所へ行ってみたが、もうチーターの姿はなかった。仲間と合流できていればいいのだが…

African wildlife March 16, 2025



昨夜の雨で所々が湿地のようになっている。道路が水没しているところは迂回路ができている。

3日目にしてようやくMartial Eagleに出会った。成鳥だけでなく幼鳥もも見ることができた。幼鳥はSpringbokに挑むが、逆に追いかけられている。SpringbokはMartialが幼鳥と分かっているので、恐れるどころか幼鳥が行く所に近づき挑発して楽しんでいるように見えた。

Tawny Eagleも何度も姿を見せてくれたので、大型猛禽2種を見ることができた。
Leopardを遠くに見ることができたが、撮影する前に見えなくなってしまった。
あと2分早くこここに到着していれば、近くを歩いていくのが見られたと思う。
野生動物との出会いは半分は運次第だ。その運を活かすために自分の眼力と直感を鍛えておかねばならない。

African wildlife March 15, 2025



朝は気温が20度を下回るくらいになって清々しいです。マーシャルイーグルにはまだ出会えませんでした。レパードは数百メートル先にいるのですが、僕が通りかかった時には草陰に入って見えなくなっていました。まだ2日目なのでこれからです。
今日もいろんな動物たちが楽しませてくれました。

遠くの雷のためか、昨夜は停電が長く続いて編集作業ができずでした。昨日16日は猛禽DAYとなりました。今晩編集します。

African wildlife March 14, 2025



昨夜の強風と雷雨で、今朝は気温が下がり清々しい朝です。ロッジの正面に見える枯れた川に水が流れています。
空一面を灰色い雲が覆っていますが、徐々に明るくなって天気は回復してきています。カラハリトランスフロンティアパークへ動物を探しに向かいます。
野生動物たちの様子をお伝えします。

南アフリカのカラハリトランスフロンティアパークに到着



日本を3月12日出発して南アフリカのカラハリトランスフロンティアパークに現地時間(時差–7時間)13日の16時頃に到着しました。夕方でも気温は35度とかなり暑いです。

今日14日、これから34日間動物を探しながら撮影を続けます。野生動物やサファリの様子をブログUPします。
現地の様子を見て可能であればライブでもお届けしたいと思います。

2-3日下見をしてライブ配信ができるようなら、日本時間20時くらいから1:30〜2:00くらいの配信予定です。
配信時間は動物の活動状況で変更するかもしれません。

伊吹山のイヌワシ繁殖状況2025年2月



12月と1月は一昨年にニーナが育った巣へ雄ワシが盛んに巣材を運んだが、2月になって巣場所を変更した。
雌雄揃って何度も巣材を運んでいる。

2月26日には抱卵交代の行動が観察できた。25日は雄ワシだけしか確認できなかったことから、雌ワシはすでに抱卵していた可能性が高い。一昨年のニーナの時には2卵とも夕方遅くに産卵しているので、今回も夕方、おそらく24日に産卵したのではないかと推測している。

イヌワシの営巣エリアから少し離れたところでクマタカが営巣している。普段はあまり目立たないように行動しているが、28日にはゆっくりと旋回上昇して現れた。これだけ目につく行動をするとすぐにイヌワシが攻撃してくるだろうと見ていると、案の定、雄ワシが急降下でクマタカに攻撃を仕掛けてきた。クマタカは慌てて林内へと逃げ込んだ。
そのあとクマタカは上空をかなり気にしながらも長い枝を巣に運んで行った。この時期クマタカは造巣期で3月中旬には産卵するだろう。

イヌワシは雌雄ともにこのところそのうがいつも膨れている。良い具合に獲物は捕獲できているようだ。
今年も繁殖がうまく行って幼鳥が巣立つことを願っている。

伊吹山のイヌワシペア産卵

巣材を運ぶ雌ワシ

一昨年にニーナが巣立った巣でのライブ配信を今年1月から開始し、巣造りの様子を観察することができました。しかし、雄ワシが一生懸命巣造りしているのに対して雌ワシは滅多にこの巣を訪れることはありませんでした。雌ワシは一昨年の子育て中に起きた落石を恐れているようでした。
1月末からは雄ワシもこの巣に巣材搬送しなくなりました。

2月14日には別の巣へペアで巣材搬送しているのを確認しました。遠方からの観察で巣を直接見ることはできませんが、26日には雌雄が抱卵を交代したと考えられる巣付近への出入りを何度か観察できたことから、産卵していると推測されます。

ニーナが巣立った巣のライブ配信は2月28日で終了します。

今年も繁殖が順調に進み雛が巣立つことを祈って、今後は繁殖の様子を随時お知らせしていきます。

伊吹山のイヌワシ幼鳥「サーナ」2025年2月1日 親子3羽で過ごす



サーナはまだ両親のそばで暮らしている。朝から午前中いっぱい、親子で一緒に過ごしていた。サーナは自力での狩りはなかなか困難なのだろう、両親のそばで時々コールして獲物を要求していた。
ペアが2回交尾するのを観察した。今年の繁殖に期待が高まるが、交尾と産卵はあまり関係がない。

父ワシのそのうが少し膨れている。この枯木に親子が止まり、沢への飛行を何度も繰り返したことから想像を巡らせると、昨日くらいに捕獲した獲物の残骸が枯木から見える沢部にあるのではないか。枯木と残骸を何度も行き来するが、獲物は骨と皮だけになってもう食べるところはない。
この日はそのような状況だったのではないだろうか?この予想が当たっているかどうか、あと1時間雪山を歩いて予想の真偽を確かめに行きたい衝動に駆られたが、残骸があるかもしれない場所が絞り込めないので見つけられる可能性が低く諦めた。

正午近くになって、サーナと両親は別々の方向へ飛び去り、それぞれの活動を開始した。

伊吹山のイヌワシ幼鳥「サーナ」2025年1月5日 雪山を登り母ワシに甘える



今冬は雪が少ないとはいえ、山は雪に覆われた。白銀の斜面の反射を受けてイヌワシの飛翔が輝いている。

雌ワシは相変わらずまだ巣造りに参加していない。今日は巣から離れたところで長時間止まって過ごしていた。午後になって雄ワシを見つけて飛び立ち、合流して一緒に飛行。雄ワシが雌ワシを攻撃する様に接近して、雌ワシは反転してそれを受け止める。ペアのディスプレイフライトだ。

ペアが雪の上に止まった。普段は岩や木の上に止まるのだが、雪が積もると雪の上にもよく止まる。雪の上だとよく歩き回ることがある。
雄ワシが少し歩いて雪上の何かを嘴で摘んだが何かは分からなかった。

ペアが止まっているところにサーナが現れた。すぐそばを通過するが、そこには止まらずに少し離れて止まった。
サーナのそのうは大きく膨れている。獲物を食べて来たらしい。両親ワシのそのうは膨れていないので、もしかしたらサーナは自分で獲物を捕らえたのかもしれないが、確認はできない。

サーナは両親がいる所へと雪上を登り始めた。両親の様子を見ながら徐々に距離を縮めている。頭を下げた低い姿勢で、尾羽を少し立たせて母ワシを小突く。満腹のはずなのにさらにおねだりなのか、それとも別の何かを訴えているのか?理由は分からないが執拗に何度も小突く。
どういう行動なのか知りたいが、それ以上は分からない。
サーナの目標はなぜか母ワシだけだ。父ワシのほうへは向かわない。母ワシはどっしりと構えて取り合わないが、迷惑そうに少し離れる。父ワシのほうは、サーナが接近したり父ワシのほうを見ただけでもいち早く距離を取っている。
飛び去った両親を追ってサーナも飛び去った。

サーナと両親は少し距離を置き始めているように感じる。サーナは時には両親から追い出しを受けているかもしれない。追い出し行動は日替わり的な面があって、追い出し行動をしたかと思うと翌日には獲物を渡したりすることもある。
少しづつサーナの独り立ちの時が近づいている。