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イーグレット・オフィス
野生動物の保護と管理
野生動物の生態調査・研究 野生動物の行動をより的確に捉えるためには、その生態を長期にわたって調査研究する必要があります。 イーグレット・オフィスには、猛禽類をはじめとしたさまざまな野生動物の生態に精通したスタッフが常駐し 続きを読む…
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野生動物の生態調査・研究 野生動物の行動をより的確に捉えるためには、その生態を長期にわたって調査研究する必要があります。 イーグレット・オフィスには、猛禽類をはじめとしたさまざまな野生動物の生態に精通したスタッフが常駐し 続きを読む…
山の木々の紅葉は終盤。ほとんどの木が紅葉の時期を終え、葉を落として冬支度ができている。この季節の山歩きは、落ち葉をふかふかと踏みしめて気持ちがいい。
僕の数メートル先から鳥が飛び立った。羽ばたきながら、しかし羽音を立てずに飛んでいる。オオコノハズクだ。フクロウの仲間は飛ぶ時にほとんど羽音を立てない羽の構造を持っている。
この時期になると、南へと移動するオオコノハズクが伊吹山周辺でしばらく滞在しているらしく、毎年山歩きの時に出会っている。昨日は飛び立ったオオコノハが近くの灌木の中に止まったので、ゆっくりと観察することができた。
小さな体は木のコブにしか見えない。大きなクリクリとした目で僕を見ていた。
「第3回伊吹山のイヌワシ観察会」を11月19日(日)に開催します。
伊吹山にも初冠雪が見られる季節になりました。イヌワシは次の繁殖に向けてディスプレイ飛行など活動的に行動を始めます。
伊吹山ドライブウェイからイヌワシペアを探して観察します。澄み渡った空気の中でアルプスや白山の山並みが遠望できます。冬鳥として訪れたノスリやハイタカなどいろいろな猛禽類を観察することができます。
多くの方々の参加をお持ちしています。
イヌワシ観察会は今後、冬期を除いて月1回程度の開催を予定しています。次回は2024年5月を予定しています。
第3回伊吹山イヌワシ観察会案内
第3回イヌワシ観察会案内
参加申込書
第3回イヌワシ観察会参加申込書
伊吹山のイヌワシを現地で観察し、イヌワシの暮らしや自然環境について肌で感じてもらうための企画です。
伊吹山は朝から晴れ渡り、空気が澄んで遠くまで綺麗に見渡せる絶好のコンディションです。
9:30、観察地に到着して観察開始です。肌寒いですが、太陽の明るい光が体を温めてくれます。皆が真剣にイヌワシを探します。イヌワシが飛び回るのに十分な風が心地よく吹いています。
イヌワシの第1発見者は誰になるでしょうか?付近にはまだイヌワシの姿が見当たりません。
10時過ぎくらいに参加者の一人が大きめの猛禽が飛んでいるのを発見。しかし、すぐに見えなくなって種類を識別することができませんでした。
それから間も無く遠くの木に止まっているイヌワシ1羽をスタッフが発見。30分ほど経って飛び立ち、高度を上げて飛行中にもう1羽が合流。雄と雌で飛行し、急降下で別の1羽に襲いかかるような飛行を2〜3回繰り返しました。雌雄の求愛ディスプレイ飛行と思われました。
その後ハヤブサが出現し、急降下で小鳥に襲いかかったようでしたが、遠くの斜面バックで見えなくなりました。ハヤブサは何度か出現し、チョウゲンボウがモビングを繰り返す場面がありました。
11:30頃、イヌワシペアが岩に止まっているのをスタッフが発見。12:19に飛び立って見えなくなりました。その後も2回、ペアでの出現がありました。ペアで巣材を取って運ぶのが見られました。
山頂登山組は13時に駐車場を出発して西遊歩道を登っている途中に、眼下を飛行するイヌワシを見ることができました。9合目の展望台では西からの非常に強い風に煽られて、スマートな皆さんは吹き飛ばされそうになっていました。体重のある僕でさえ、まっすぐ歩くつもりが風に流されて斜めに歩いていました。
観察地点に戻り観察組と合流して残り時間30分間、最後の出会いを期待して観察。15:18にイヌワシ1羽が滑翔して現れました。夕陽に翼を輝かせながら飛行して尾根裏へ消えていきました。
記念撮影のあとファーストディスカバリー賞の発表です。今回イヌワシと識別できた発見は全てスタッフでしたが、最初に種不明の大型猛禽の発見があり、その付近を探してイヌワシ止まりの発見に繋がったということで、種不明大型猛禽発見者の谷繁さんがファーストディスカバリー賞に決まりました。
おめでとうございました。
第1回に続き、谷繁さんも双眼鏡を持たない、しかしじっくり探すタイプの人でした。
今回の観察会で、イヌワシの求愛ディスプレイや巣材運びなどが見られ、来年の繁殖に向けた活動が始まっているのが確認できました。
また山頂への登山途中から一望できるイヌワシの行動圏内に、イヌワシが利用できない鬱閉した人工林がかなりの面積を占めているのを目にすることができました。
この日の観察会の様子を歩人倶楽部さんがYouTubeにアップしてくださいましたのでご覧ください。
第3回伊吹山イヌワシ観察会は、11月19日です。案内は近日中にお知らせします。
今日(10/25)の夜、スタッフのヨッシーが帰宅途中の道路でムササビの死体を見つけた。すぐに死体を拾って会社に戻って来た。ムササビの死体は、まだ暖かく硬直もしていない。状況から、滑空して道路を横切る時に車とぶつかったと思われた。
外傷はなく綺麗な死体だ。各部の計測と写真を撮って冷凍庫に保管する。ムササビはあまり地上を歩かずに、木から木へと滑空して渡っていくので交通事故とは相当に運が悪い。
皮膜を広げて滑空するのだが、前脚の小指にあたる骨が長く(8cmくらい)なって、皮膜をさらに外側へと広げられるようになっている。地上を歩くのには適していない。
ムササビは夜行性で、昼間は樹洞で寝ているが、あたりが真っ暗になると出て来て活動を始める。木のてっぺんまで登ってそこから目指す方向へと飛び出して滑空してゆく。今回は活動を始めたところで事故に遭ってしまった。
イヌワシ子育てライブで大空を舞うことができなかったニーナ。その両親であるイヌワシペアを観察する企画です。現地での観察で、イヌワシの暮らしや自然環境について肌で感じてもらうことができたと思います。
9:30、強風と霧の中で、耐えることからイヌワシ観察が始まりました。徐々に霧の合間から山並みが姿を現し、やがて視界が開けてきました。今日の観察会でイヌワシの第1発見者に贈る「ファーストディスカバリー賞」をかけて皆が真剣にイヌワシを探します。
11:15、「あっ、あれは何」との声にスタッフがすぐに双眼鏡に捉えて、イヌワシであることを確認しました。谷間を飛行し、小さな尾根の裏に消えた。一瞬の動きで、この時イヌワシを見たのは2人だけでした。
11:24、尾根裏に消えたイヌワシが上昇してきたのを発見。ゆっくりと飛行して霧の中に入って見えなくなった。この時のイヌワシはほとんど皆が観察できた。
11:59、岩場に止まっているペアを確認。遠いがスコープでペアの様子を見ることができた。
昼になってもペアで止まっているので、目を離して昼食に行くことができない。12:40になってようやく昼食に山頂駐車場の食堂へとバスが出発した。弁当持参組は観察地でワシを見ながら弁当を食べる。
食べ終わってまもなく、強い風と雨が降り出した。避難するバスはここにはない。カッパを着て耐える人、僕は強風に傘がおしゃかになりそうになりながらも傘をさして何とか凌いだ。
雨が止んですぐにバスは戻ってきた。皆でまだ止まっているイヌワシを観察。風雨に耐えた人たちは、寒さを克服した。もうそれほど寒いとは思わなくなったらしい。標高1,000mの山で、初めてのイヌワシ観察の方が多い中で、これほど忍耐強く観察してもらえるとは思っていなかったので、僕はそのことに感動した。これもニーナの威力です。
参加者の皆さんには自然の厳しさと、そこで暮らす野生動物の大変さを身をもって感じてもらえたと思います。
その後もイヌワシペアは出現し、獲物を探しての飛行や急降下する姿などを観察することができました。
15:45、名残惜しい気持ちの中、遠くの木に止まっているイヌワシに見送られながらバスで伊吹山を下山しました。
この日のイヌワシの行動の映像を、参加者のKaoruさんが撮影してYouTubeに映像をアップされているのでご覧ください。「伊吹山イヌワシ観察会-2023-10-15」で検索してください。
第2回伊吹山イヌワシ観察会案内
10月15日の「伊吹山イヌワシ観察会」、天気予報が少し危うくなってきた。
少し雨マークが表示された。天気がいい方に転ぶことを期待したい。
「イヌワシライブ」と「アナグマハウスライブ」の視聴者の方が、観察会の好天を祈って大きなてるてる坊主を作ってくださいました。
気温が下がり始めた伊吹山に合わせて、毛糸のマフラーをつけています。
今後のイヌワシ観察会は、冬期を除いて月1回程度の開催を予定しています。第2回は10月29日です。
第2回伊吹山イヌワシ観察会案内
「第2回伊吹山のイヌワシ観察会」を10月29日(日)に開催します。
秋の訪れとともに気温がぐっと下がり始めました。イヌワシは次の繁殖に向けてディスプレイ飛行など活動的に行動を始めます。
伊吹山ドライブウェイからイヌワシペアを探して観察します。秋の澄み渡った空気の中でアルプスや白山の山並みが遠望できます。冬鳥として訪れたノスリやハイタカなどいろいろな猛禽類を観察することができます。
多くの方々の参加をお持ちしています。
イヌワシ観察会は今後、冬期を除いて月1回程度の開催を予定しています。次回は11月19日を予定しています。
第2回伊吹山イヌワシ観察会案内
第2回イヌワシ観察会案内
参加申込書
第2回イヌワシ観察会参加申込書
伊吹山のイヌワシが今年使用した巣はオーバーハングがなく、雨や雪が直接降りかかり落石までもが巣を直撃した。条件の良い巣を使用できるようにしたいと、かつて使用した巣や周辺の状況を確認するために山に登った。シカの食害で急傾斜の沢は頼れる植物がなくて渡るのに苦労する。そんな沢筋で持っていた杖代わりの棒を落としてしまった。杖は10mほど滑り落ちて止まった。
特に高価なものではなく、まっすぐな木の枝を見つけて使っていただけだが、長年使っていると愛着が湧いてくる。春にはタラの芽をこの杖で引き寄せて採集し秋にはアケビを引き寄せた。この杖を持っているとクマとも戦えそうな気がしている。なんとか回収しようと試みるが、もう少しのところで手が届かない。そのうちに足元から転げ落ちた石が杖に当たって、杖はさらに滑り落ちた。これで杖のことは諦めるしかない。
さらに前に進むために、この沢を渡るルートを探して上へ下へと歩いているうちに杖の近くへと出た。灌木の枝を頼りに杖まで手が届いた。この杖とは縁があるらしい。そしてこの沢を渡れるルートがそこにあった。
かつて使用していた巣は低木がまわりを覆って、イヌワシが出入りできる状態ではない。巣からも細い木が何本も伸びている。ここを整備してイヌワシが出入りできるようにするのは大変な作業になりそうだ。
今日のところは下見だけで、後日また別の巣も何ヶ所か見て回らなければならない。天気がいいので帰りは違うルートでのんびりと山歩きして戻ることにした。
林の中の地上にアナグマかキツネが掘った巣穴が所々にあった。今は使っていないものや、中の土を掘り出して今巣穴の中にいるのではと思えるようなものなどいくつもの巣穴を見掛けた。どの巣穴もまわりに出入り口が見当たらず、出入り口は1ヶ所だけのようだった。この辺りは岩場が多いので穴を掘りにくいのかもしれない。
山を下り谷底近くまで来た時、苔むした割と大きな1つの切り株に目が止まった。上の部分に穴があいて中が空洞になっているようだ。雨が降ったら吹き込むし出口も上にしかない穴の中にまさか動物が入っていたりしないよなと思いながら覗き込むと、すぐ目の前にハクビシンの不安そうな顔があった。
今度は携帯のカメラでそっと中を覗く。こちらに目と耳を向けて警戒する母親のそばに子供がいる。母親のハクビシンは逃げるに逃げられない状況だったのだ。
子供は何頭いるのだろう、この後どんな行動をするのかなど知りたいことは多いのだが、不安そうな表情とこちらへ目と耳を向けて警戒する姿に、もうこれ以上覗き見ることはしたくない。撮影するなら出直して、少し離れたところからこちらを警戒していない姿を撮りたいなと考えながら下山した。
以前に日程だけをお知らせしていた「伊吹山のイヌワシ観察会」の第1回目を10月15日(日)に開催します。
今年の繁殖はニーナが巣立つことができずに失敗しましたが、親ワシは猛暑の夏を乗り越えて元気に活動しています。
伊吹山ドライブウェイからイヌワシペアを探して観察します。秋は鳥類の渡りの季節であり、移動中や冬鳥として訪れたノスリやハイタカなどいろいろな猛禽類を観察することができます。
多くの方々の参加をお持ちしています。
観察会の案内と参加申込書は下記にあります。
集合場所に関ヶ原駅8:30を追加しました。
下記の観察会案内と参加申込書に関ヶ原を追加しました。すでに申込された方は再度申し込みする必要はありません。
伊吹山ドレイブウェイ入り口事務所前に集合される場合、北側の広場に駐車できるスペースを確保しています。
伊吹山イヌワシ観察会案内:イヌワシ観察会案内
参加申込書:参加申込書
イヌワシ観察会は今後、冬期を除いて月1回程度の開催を予定しています。次回は10月29日です。次回の参加申込書は後日案内します。
キツネの狩りには嗅覚と聴覚が重要な役割を果たしている。臭いで獲物を見つけたり獲物が立てる僅かな物音を聞き分けたり、目で見るよりも音や臭いで最初に獲物に気づくことが多い。
歩きながらも耳や鼻をいろんな方向に向けて探っている。キツネ自身の足音や風の音と、ネズミが立てる微かな物音を瞬時に見分けているのだからすごい能力だ。
2021年1月の京都新聞に狩りの様子を詳しく書いているので、このサイト内の京都新聞でご覧ください。