イヌワシ子育てライブで大空を舞うことができなかったニーナ。その両親であるイヌワシペアを観察する企画です。現地での観察で、イヌワシの暮らしや自然環境について肌で感じてもらうことができたと思います。
バスで伊吹山ドライブウェイを登っていく
9:30、強風と霧の中で、耐えることからイヌワシ観察が始まりました。徐々に霧の合間から山並みが姿を現し、やがて視界が開けてきました。今日の観察会でイヌワシの第1発見者に贈る「ファーストディスカバリー賞」をかけて皆が真剣にイヌワシを探します。
霧と強風の中で、イヌワシの出現を待つ
双眼鏡の基本的な使い方を説明する
11:15、「あっ、あれは何」との声にスタッフがすぐに双眼鏡に捉えて、イヌワシであることを確認しました。谷間を飛行し、小さな尾根の裏に消えた。一瞬の動きで、この時イヌワシを見たのは2人だけでした。
11:24、尾根裏に消えたイヌワシが上昇してきたのを発見。ゆっくりと飛行して霧の中に入って見えなくなった。この時のイヌワシはほとんど皆が観察できた。
11:59、岩場に止まっているペアを確認。遠いがスコープでペアの様子を見ることができた。
岩場に止まるペアを発見
昼になってもペアで止まっているので、目を離して昼食に行くことができない。12:40になってようやく昼食に山頂駐車場の食堂へとバスが出発した。弁当持参組は観察地でワシを見ながら弁当を食べる。
食べ終わってまもなく、強い風と雨が降り出した。避難するバスはここにはない。カッパを着て耐える人、僕は強風に傘がおしゃかになりそうになりながらも傘をさして何とか凌いだ。
雨が止んですぐにバスは戻ってきた。皆でまだ止まっているイヌワシを観察。風雨に耐えた人たちは、寒さを克服した。もうそれほど寒いとは思わなくなったらしい。標高1,000mの山で、初めてのイヌワシ観察の方が多い中で、これほど忍耐強く観察してもらえるとは思っていなかったので、僕はそのことに感動した。これもニーナの威力です。
参加者の皆さんには自然の厳しさと、そこで暮らす野生動物の大変さを身をもって感じてもらえたと思います。
イヌワシを観察する
その後もイヌワシペアは出現し、獲物を探しての飛行や急降下する姿などを観察することができました。
15:45、名残惜しい気持ちの中、遠くの木に止まっているイヌワシに見送られながらバスで伊吹山を下山しました。
第1発見者の近藤さん
ファーストディスカバリー賞
この日のイヌワシの行動の映像を、参加者のKaoruさんが撮影してYouTubeに映像をアップされているのでご覧ください。「伊吹山イヌワシ観察会-2023-10-15」で検索してください。
第2回伊吹山イヌワシ観察会案内
第2回伊吹山イヌワシ観察会のお知らせ