タヌキのお宿は集合住宅

昨年タヌキが出入りしていた巣穴は今年もタヌキが利用している。伊吹山山麓からは車で少し遠征した場所にあるこの巣穴は、山の尾根にポコポコと飛び出している直径10mほどの大岩や1mほどの小岩の下に掘られている。巣穴は全部で10ヶ所ほどもある。
僕が撮影しているところから2つの巣穴が見える。この2つの巣穴は同じ小岩の下にある。手前の巣穴から入って向こうの巣穴へ出たり、その逆であったりと、タヌキの行動から内部で繋がっていることが分かる。
10日ほど前に僕がここを訪れた時、1頭のタヌキが食物を持ち帰ってきた。その時、まわりから3頭のタヌキが現れた。父母のタヌキと昨年生まれたタヌキとがこの巣穴群で集合住宅のように暮らしているようだ。時には大岩の上で日向ぼっこしながら寝そべったり、巣穴の前で眠ったりとのんびりと暮らしている。
今日も11時頃に大岩に1頭が現れた。一旦寝そべったものの間もなく立ち上がり岩を降りていった。その後も何度か1〜2頭が大岩に現れたが、長居はせずに立ち去った。巣穴への出入りは3〜4回あった。
14時過ぎに大岩に現れた2頭は仲良くお互いを舐めあった後、1頭は岩を降り、もう1頭は岩の上で1時間ほどよく眠っていた。
このタヌキたちがほんとうに親子の家族群なのか?
もう少し観察が必要だ。



大岩の上でくつろぐ2頭のタヌキ